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防水工事・塗装について

2022/05/17


こんにちは。ブログ担当の雨宮です。
段々と梅雨の季節が近づいてきましたね。

そこで今回は防水工事・塗装についてご紹介します。





◆防水工事とは?

防水工事とは水から建物を保護するために、
水の浸入を断つことを目的としており、
具体的には防水材料(防水性能がある材料)で
防水層(水を通さない膜)
を形成します。

主にベランダの床や屋上などの場所に施工するのですが、
こういった場所には防水工事がもともと施されています。
しかし、経年劣化や施工不良などにより
だいたい10年前後が目安の塗装更新よりも
早い段階で雨漏りなどのトラブルが起きることがあります。
その為、異常に気が付いたらまずは専門家や業者へ相談し、
必要であれば適切な防水工事を行うことをお勧めします。

 



 

◆防水塗装の構造について

防水塗装は、以下の2つで作られています。

・防水層
 …補修処理などを行った下地の上に作る、
  厚みのある防水塗料や素材
のことです。
  防水塗料や素材は紫外線に弱いものが
  多い為、塗装後は上からトップコートで
  保護する必要があります。


・トップコート
 …防水層をコーティングする塗料と
  イメージしてください。
  
防水層を保護するために必要な塗装で、
  トップコートをしないと、雨風や紫外線
  などの刺激を受けやすくなります。
  劣化を防ぐためにも、防水層の上には必ず
  トップコートが必要となります。


以上の通り、
防水性のある層とその層を守る塗装が
セットの構造になっています。

トップコート
防  水  層

ベランダや屋上の床
 


 

◆防水工事・塗装が必要な状態と劣化について

大きく分けてこの3つのうちどれか1つでも当てはまれば、防水工事・塗装が必要となる可能性が非常に高いです。

①前回の塗装から10年経過している


②水がたまりやすくなった
 (屋上にいつも水が溜まっている、排水が詰まっている)


③劣化症状が出ている
 (ベランダの床がヒビ割れている、屋上の床の素材が浮いたり端が捲れている)




また、この中でも劣化症状で以下の状態が
ベランダや屋上に発生していると要注意です。


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・ひび割れ
 →雨風や紫外線などの影響で塗装した部分が
  劣化し、ひび割れを起こすことが
  あります。ひび割れを起こすと、
  そこから水が入り込んで雨漏りし、
  住宅内部を腐食させたりカビが生えます。


・剥がれ浮き
 →浮きや塗装の剥がれも、
  紫外線や経年劣化によって発生します。
  剥がれが生じる=防水機能が低下している
  という印です。

 

・雑草や藻が生えている
 →雑草や藻が発生すると、
  屋上やベランダに根をはります。
  これを放置すると屋上やベランダが傷み、
  雨漏りの原因となります。


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上記症状の中でもひび割れの場合は、
防水層が切れてしまっている最悪のケースもあり、そこから下の階に水が染み込んで雨漏りしてしまうことも…。
雨漏りは腐食やカビを発生させやすく、
大切な建物を内側から傷めてしまうので、
建物を長持ちさせるためにも防水工事は必要不可欠です。

 

◆防水工事の種類

ここからはいくつかある防水工事のうち、
株式会社RINXで取り扱っている施工方について紹介しますね。





▶︎ウレタン防水
 ウレタン防水では下地に液状のウレタン樹脂
 (固まるとゴム状になる特殊な塗料)
 を塗装して硬化させ、
 一定の厚みをつけて塗布することで、
 弾力性のある防水層を作ります。

 

 ウレタン防水のメリットは、
 伸縮性と粘性がある液状のため、
 段差や排水溝周りなど複雑な形状の下地にも
 防水工事が可能であることと、
 比較的に安価であることです。

 反対にデメリットは、乾燥に時間がかかる為
 工事期間が他と比べると少し長めになり、
 シート防水などと比べると、
 耐久年数が低い点です。

 しかし、3~5年ごとにトップコートの
 塗り替えを行うことで、紫外線による
 劣化も防ぎ、防水層自体を10年程度
 維持することが可能です。

 (※日当たりや人の往来などの環境により
   耐久年数は多少前後します)

 

 また、ウレタン防水は手作業で塗装する為、
 ムラなく均一に仕上げることが難しい
 工法であり、職人さんの技術により
 仕上がりの差があります。
 業者を選ぶ際には、過去の施工例などを
 ブログやホームページで事前に
 確認することをお勧めします。
 株式会社RINXのウレタン防水工事・塗装の
 過去の施工例をページ下部で紹介しますね。



 

▶︎FRP防水
 FRP(Fiber-Reinforced Plastics)とは、
 繊維強化プラスチックの略称です。
 繊維強化プラスチックとは、
 ガラス繊維などを組み合わせた
 強化プラスチックのことです。
 貯水槽やプール、浴槽などにも使用される
 素材なので、耐酸・耐候性にも優れており、
 錆びたり腐ることもありません。
 このFRP樹脂と補強材のガラスマットを
 組み合わせて防水層を作ることを、
 FRP防水といいます。


 FRP防水のメリットは、
 耐水性・耐熱性・耐久性も高く、
 軽量なので住宅への負担も少ないことです。
 また、摩擦にも強いため、
 日頃から洗濯を干すために利用される、
 ベランダやバルコニーによく用いられます。

 反対に、デメリットはプラスチック材のため
 紫外線に弱いことと、伸縮性が低いため
 ベランダやバルコニーでも広範囲の塗装には
 あまり向いていません。

 しかし、FRP防水もトップコートを
 5年ごとに塗り替えることで、防水層自体は
 10年以上維持することができます。

 (※日当たりや人の往来などの環境により
   耐久年数は多少前後します)

 


 

▶︎塩ビシート防水
 
シート防水は、
 塩化ビニル樹脂系のシート状の材料一枚で
 構成された防水層です。
 シートを貼り付ける工法なので、
 下地表面に凸凹があっても、
 仕上がりは均一になります。
 ウレタン塗膜防水よりも長持ちで、
 15~20年と寿命が長く、
 
屋外での日光による紫外線、熱、オゾン
 に対し優れた耐久性を持っています。
 下地の種類や状態、使用される用途によって
 接着工法と機械的固定工法があります。



 塩ビシートのメリットは、
 素材自体が予めカラフルに着色され、
 高い耐久性があるため、
 防水層のメンテナンスとして
 一般的な保護塗装が原則不要になり、
 維持管理費も節約することができます。

 反対にデメリットは、
 シートを貼っていく工法なので、
 複雑な形状には対応が難しくなります。
 シートは外部損傷に若干弱いため、
 シートのつなぎ目部分を含め、
 施工を確実に行わないとシートが剥がれ、
 漏水の原因になることがあります。




ここで、紹介した3種類の工法について比較表をまとめます。
 

施工方種類 耐久年数 メリット デメリット
ウレタン防水 約12年 ・複雑な形の場所でも施工できる
・継ぎ目がない仕上りになる為
 水が浸入するリスクが少ない
・コストが低い

・工期が長い
・職人によって仕上がりが異なる

FRP防水 約10年 ・強度、軽さ、耐水性が良い
・速乾性の為、工期が短い

・紫外線に弱い
・伸縮性が低い

塩ビシート防水 約13年 ・色やデザインの選択が可能
・耐久性が高い
・工期が短い
・複雑な形状には不向き
・シートをつなぎ合わせる技術の
 難易度が高い




このようにどの工法にもメリットやデメリットがありますので、
まずは専門家や職人に状態を確認してもらい、
その建物に適した工法を検討してみてください。



最後になりますが、
まとめの前に実際の施工例を紹介させてください。
株式会社RINXで過去に施工した
ウレタン防水の写真の一部です。
職人の丁寧な施工により、むらなく均一に仕上がっているので、
見ていて気持ちが良いですね。

 


◆まとめ

いかがでしたでしょうか?
外壁塗装や屋根塗装のタイミングで
一緒に防水を行う方も多いですが、
梅雨本番が近づいている今、ベランダや屋上だけでも、ご自宅や所有物件の点検を行うことをお勧めします。

今回は防水工事・塗装について特集しましたが、次回は引き続き防水をテーマに、
日常でできるメンテナンスや対策などをご紹介しますね。


また、塗装や防水工事に関する質問や相談も、
お気軽にご連絡ください。


大切な建物を長く大事にご使用頂くために、
少しでも皆様のお役に立てるよう、
これからも丁寧で気持ちの良い仕事を続けてまいります。

 

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株式会社RINX

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